”みずいぼ”が増えています、どうすればいいですか?
”みずいぼ”は皮膚科用語では伝染性軟属腫といってウイルスが原因のイボの一種です。かなり認知度が上がって来ましたから小さなお子さんをお持ちのお母さんはご存知の方が多いようです。”みずいぼ”を取るか取らないか?これは意外と昔から永遠の?テーマであり同じ皮膚科医でもあるは小児科医でも方針がやや違っています。最近は幼稚園や保育所で”みずいぼ”があるとプールはダメ!と否応なく決めている場合が多くどうしても取ってほしいと受診される方も多いです。”絶対取らないといけない決まりはないがどうしても気になるなら取る。取れる範囲で。”まずはこの方針が妥当なところと考えています。種々の方法はありますがやはり異物鑷子等で摘み取る方法が確実です。なおアトピー性皮膚炎等の子どもさんはまずしっかり痒みをコントロールして掻いてさらに増やさないことが大切です。
夏になると次から次へと虫にさされるのですが?
皮膚科開業医では夏場の虫さされは非常に多い疾患です。虫さされの患者さまのまず共通の質問は何の虫でしょうか?です。これはその皮疹が本当に虫さされなのか、という判断から始めねばなりません。意外にかぶれや湿疹も多く認められます。そして一応虫だろうと考えた場合、患者さまがその虫を確認した場合以外では我々皮膚科医は今までの経験からこの症状なら恐らくこのあたりの虫だろうと見当をつけます。が、何せ皮膚を虫が刺している現場を見たわけではありませんのであくまで可能性としかお話できません。患者さまはずばりこの虫!という診断を期待されているようですがそれは大変難しいことなのです。また同じ虫でもその症状には個体差があり一律に判断できない点もあります。さらに同じ状況下でも刺されやすい方とそうでない方もいるのも事実ですが明確な理由はわかりません。何の虫かを追及することはあまり意味のあることではないと思いますがいかがでしょうか。
冬になるとどうしてもかさかさ肌になるのですが?
う〜んこれはある程度しょうがないでしょうか。年齢、皮膚の体質等によって特に冬場の乾燥時期は致し方ないところがあります。皮膚にとって保湿は非常に大切なことです。真冬になってからでは遅すぎます、少なくとも秋頃からは適切な保湿剤できっちりスキンケアすること、これにつきます。もちろんアトピー体質等ある方は年中スキンケアが基本であることは言うまでもありません。毎日の保湿スキンケアは面倒ですが特に女性の方は毎日お化粧をするようにこれを日課とするよう心がけましょう。男性は?これは本人のやる気の問題でしょうか。保湿剤の種類は?市販のものでも構いませんが成分によっては皮膚に刺激感があったりします。クリニックで処方できる種類もありますのでお尋ね下さい。