よくある質問7 of 戸畑 土井皮ふ科クリニック

口唇ヘルペスがよくできるんですが?

bind_11.jpgヘルペスも皮膚科クリニックでは多い病気です。特に唇、口周囲にしばしば繰り返して出来る口唇ヘルペスは症状はひどくなくても患者様にとってはうっとうしい症状です。再発性に繰り返すことが多くいつ出て来るか予測しにくいです。もちろん中には疲れがたまった時、風邪をひいた時、長時間紫外線を浴びた時等明らかにきっかけがある方もおられます。今のところ神経節に潜んでいるヘルペスウイルスが皮膚に出て来る機序は明らかでありません。性器にかなり再発性に出来る性器ヘルペスはひどい場合抗ウイルス剤の連続投与が保険で認められていますが、口唇ヘルペスの場合はとにかくいつもの違和感を感じたら早めに皮膚科を受診され抗ウイルス剤の投与を受けられることをお薦め致します。現在のところ残念ながら根治的治療法はありません。

帯状疱疹はうつりますか?一周回ると命取りになりますか?

帯状疱疹は昨今かなり有名な皮膚病になって来ましたからご存知の方も多いでしょう。子どもの時にかかった水ぼうそうのウイルスが皆神経の根っこに残っていて大人(時に子どもでも)になって末梢神経に沿って皮膚の表面に出て来たのがそれです。これも上記の口唇ヘルペスと同様に出現の機序は解明されていません。ものは水ぼうそうのウイルスですからまだぶつぶつがみずみずしい水疱の時はまだ水ぼうそう未罹患の小さな子どもや赤ちゃんに水ぼうそうという形でうつる場合がまれにあります。帯状疱疹そのものとしてはうつり得ません。ぶつぶつが明らかに一周することはありません。ただ重症の場合ウイルスが血中を回ってあちこちに皮疹が広がることがありこれは要注意です。昔の人たちはこの状態を一周すると勘違いしたのかもしれません。いずれにしろ皮疹が広範囲、痛みが激しい、頭痛や吐き気、高熱が出る等の症状があれば要注意です。

首や顔に小さい”イボ”が増えて困るんですがどうしてですか?

特に首の周りにできる小さい”イボ”を気にして受診される方がかなり多いようです。やはり女性が中心です。これは皮膚科的には多発性の脂漏性角化症(老人性疣贅)あるいは軟性線維腫といわれる皮膚の細かいできものです。子どもにできやすい手足等の”イボ”と違いウイルス性ではありませんのでうつって広がっているわけではありません。どうして数が増えるのか?私は患者さまの皮膚の体質と年齢が関係してると説明しています。あいまいな説明ですがこれ以上の言い方は難しいと思います。まだ増えるんでしょうか?増やさない方法はありませんか?ずばりわかりません!、ありません!が答えですがこれはやんわりとお話しします。気になる方はせっせと液体窒素による冷凍凝固術で少しずつは減ってきますので試されたらいかがでしょうか。